コラム

結婚した夫婦がライフプランを立てるべき理由とは?夫婦で話し合うべき項目6つを解説

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結婚を控えているのだけど、これからやっていけるのか不安で……

 
 

これから結婚生活を送るにあたって、具体的にどこをすり合わせるべき?

 
 

ライフプランを立てるってすごい大変そうだけど、やっぱり必要なの??

結婚すると異なる価値観を持つ二人が共に暮らすことから、あらかじめお互いの認識をすり合わせておかないと、すれ違いを起こしてしまいます。

お互いが大切にしている価値観のすり合わせる有効な方法が、ライフプランを一緒に立てることです。ライフプランを立てることで、お互いが向かうべき方向性が一致するため、すれ違いを最小限に済ませられます。

本記事では、これから結婚を控えている人に向けて、ライフプランを立てるべき理由やメリットを解説します。ライフプランを立てるにあたり話し合うべき項目も取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

結婚するタイミングでライフプランが必要な理由とは?

結婚するタイミングでライフプランが必要な理由として、以下の項目が挙げられます。

  • 夫婦の価値観と優先順位の違いが家計トラブルを招きやすいため
  • 収入変動リスクに備えるため
  • ライフイベントにおける大きな意思決定の判断軸を持つため
  • 無計画による将来の資金不足や家計の乱れを避けるため

ひとつずつ見ていきましょう。

夫婦の価値観と優先順位の違いが家計トラブルを招きやすいため

結婚生活は異なる環境で育った二人がひとつの家庭を築く共同作業であり、金銭感覚のズレは深刻な問題に発展します。「何に・いつ・いくら使うか」という優先順位を明確にし、具体的な数字で共有しておくことで、不要な争いを未然に防げます。

例えば、子どもへの教育費を最優先にするのか、あるいは住まいや趣味の旅行を重視するのか、といった点です。あらかじめ意思疎通を図っておけば、日々の些細な小競り合いや意見の食い違いを避けられます。

夫婦で共通の認識を持つことが、安定した家族関係の維持につながると言えるでしょう。

収入変動リスクに備えるため

結婚後の生活では、世帯収入が大きく変動するライフイベントが数多く訪れます。

主なライフイベント
  • 出産
  • 育児休業
  • 時短勤務
  • 突然の転勤 など

収支への影響を事前にシミュレーションしておけば、家計が苦しくなる時期を大まかに把握でき、いざ直面した際も冷静に対策を打ち出しやすくなります。

特に女性のキャリアはライフイベントに左右されやすいため、柔軟に対応するためにはパートナーと協力体制を築くことが欠かせません。不測の事態に慌てることなく安定した結婚生活を送るために、日ごろから家計の状況について共有しておきましょう。

ライフイベントにおける大きな意思決定の判断軸を持つため

ライフプランを立てることで、住宅購入や子どもの進学といった人生の大きな節目で、客観的な指標に基づいた判断ができるようになります。

例えば、住宅を購入する時期を大まかにでも決めておけば、ご自身にとって適正なローンの借り入れ期間や頭金比率などを決められます。世の中の相場や金利の動向に基づいてシミュレーションを行うことで、計画を立てやすくなるでしょう。

判断軸が明確であれば、周囲の意見に流されることなく、自分たちの経済状況に見合った最適な選択ができるはずです。大きな買い物や投資を検討する際、夫婦で納得感のある決断を下すために、ライフプランは羅針盤のような役割を果たします。

無計画による将来の資金不足や家計の乱れを避けるため

具体的な計画を立てずに生活を続けると、無意識のうちに支出が膨らみ、貯蓄ができない事態に陥ります。早期に家計の状態を可視化すれば、将来的に赤字になる兆候を前倒しで把握でき、対策を打てるようになります。

とくに老後資金の不足や教育費の準備漏れは、時間が経過してからでは取り戻すことが難しいため、早めに着手しましょう。家計が迷走して理想の家族生活を諦めることがないよう、数字に基づいた裏付けのあるライフプランを作成することが大切です。

結婚時にライフプランを検討するメリット

結婚するタイミングでライフプランを検討するメリットは、以下の4つです。

  • 過不足の有無を把握できて早急に対策を打ち出せる
  • 貯蓄・投資の家計配分を決められて無理なく貯められる
  • 家計のルールが決まり日常の摩擦が減る
  • ライフイベントのタイミングや方向性に共通認識を持たせられる

末永く良好な夫婦関係を築くきっかけにするために、ご一読ください。

過不足の有無を把握できて早急に対策を打ち出せる

ライフプラン表やシミュレーションを作成すると、年次ごとのキャッシュフロー(お金の流れ)と貯蓄残高の推移が一目でわかります。将来的に資金が不足しうる時期が判明した場合は、支出の見直しや投資計画の策定など、早急に対策を講じられます。

反対に、資金に余裕があることがわかれば、より充実した余暇活動や自己研鑽に費用を充てるなどの前向きな選択もできるでしょう。

現状を正確に把握することは、漠然とした将来への不安を解消し、具体的な行動へとつなげるきっかけになります。早い段階で課題を特定し、夫婦で解決策を模索するプロセスを経ることで、家族としての成長を促す貴重な経験となるでしょう。

貯蓄・投資の家計配分を決められて無理なく貯められる

ライフプランを立てることで、いつまでにいくらの資金が必要なのかが明確になり、無理なく計画的に貯蓄を進められます。

預貯金はもちろん、資産運用の積み立てるペースなど具体的な手法への落とし込みが可能になり、目標達成までの道筋が明確になります。

目的のない貯金は長続きしにくいものですが、達成したい未来が描けていれば、モチベーションを維持しながら継続できるでしょう。効率的な資産形成のルールを早期に確立することで、複利効果を最大限に活かした資産増大も期待できます。

家計のルールが決まり日常の摩擦が減る

共通のライフプランがあれば、家計の運営ルールを明確に定められるようになり、お金の使い方に関する日常のストレスが激減します。お互いの共通認識がない状態では、相手の支出に対して不満を抱きやすく、すれ違いに発展することが少なくありません。

よくある家計のルールの例を、以下に挙げてみました。

夫婦間のルールの例
  • 口座を分けるのか統合するのか
  • 高額な買い物をする際の基準はどうするか
  • 教養の支払いは現金とカードのどちらにするか など

ルールで合意した範囲であれば、お互いの自由な支出を尊重できるようになり、言い争いを避けられるはずです。また、透明性の高い家計管理は、家計の健全性を保つための強力なセーフティネットとなります。

ライフイベントのタイミングや方向性に共通認識を持たせられる

ライフプランを作成する過程で、お互いが希望するライフイベントのタイミングをすり合わせられるため、意思決定がしやすくなります。

夫婦間でよくあるすれ違いの原因のひとつが、ライフイベントを迎えるか時期の認識が異なることです。とくに、住宅購入や出産などはお互いの認識がズレることが多く、そのまま過ごしてしまうと資金計画を立てるのが困難になります。

あらかじめ方向性が一致していれば、いざ大きな決断を迫られた際も迷うことなくスムーズに計画を立て、実行に移せます。二人の理想をひとつの形にまとめ上げる作業は、夫婦が同じ方向を向いて歩むための大切な機会となるでしょう。

結婚時にライフプランを検討する夫婦が話し合う主な項目

結婚時にライフプランを立てるのが重要と言っても、どのような観点から話を進めればいいのかわからない夫婦は多いでしょう。具体的に検討すべき主な項目は、以下のとおりです。

  • 現在の収入・資産状況・借金の有無
  • 子どもを作るかどうか
  • 住まいの方針
  • 将来のキャリア
  • 保険・緊急予備資金・投資比率などリスク管理の方針
  • 老後の過ごし方

いずれも、二人のライフイベントに関わる重要な要素であるため、ひとつずつ押さえておきましょう。

現在の収入・資産状況・借金の有無

夫婦として新しい生活を始めるにあたり、資産状況をすべて開示することが基本です。資産はもちろん負債の有無も隠さずに共有してください。

共有すべき資産・負債の内容
  • 毎月の手取り額・賞与
  • 現在の貯蓄額
  • 投資資産
  • 貯蓄性のある生命保険契約
  • 奨学金
  • ローン(自動車ローン、カードローンなど)

結婚してから数年後に「相手に借金があることが分かった」というケースは、夫婦関係が一気に崩れる事態になりかねません。

お互いの経済的なバックグラウンドを透明化することで、初めて現実的で実効性のあるライフプランの構築が可能です。資産状況を一体化して管理することは、効率的な資産形成への第一歩であり、二人の将来を守るための誠実な姿勢と言えます。

子どもを作るかどうか

夫婦の人生設計において、子どもの有無についても優先度の高い項目です。希望する場合は人数や授かりたい時期も、ライフプランに反映させておきたいところです。

とくに、女性には出産に適した年齢の制限があるため、具体的な時期の希望をパートナーと共有しておくことが欠かせません。

また、教育費は生涯支出の中で上振れしやすい項目のひとつです。私立・公立の選択や大学へ進学させるか否かなど、幅広く想定しておくことが大切です。

価値観が大きく分かれる項目であるからこそ、お互いの想いを尊重しながら妥協点や協力体制を共有しましょう。

住まいの方針

賃貸住宅に住み続けるのか、マイホームを購入するのかという住まいの方針は、家計に長期的な影響を与える重要な要素です。住宅を購入する場合は、以下の内容をイメージしておく必要があります。

  • 購入時期
  • 希望する立地
  • 建物の形態(戸建て、マンション)
  • 間取り
  • 予算 など

頭金の割合や返済比率、転勤が発生した際の売却や賃貸化の方針についても、あらかじめ方向性を決めておくと安心です。子どもの学区や周辺環境の優先順位を整理しておくことで、夫婦間で意見を揃えやすくなります。

住居費は人生の三大支出のひとつであるため、ライフプラン全体との整合性を保ちながら、慎重に検討を重ねることが求められます。

将来のキャリア

夫婦で末永く過ごすとなると、キャリアが今よりも大きく変わることも考えられるため、今のうちにご自身の展望を共有しておくことが大切です。

キャリアの選択肢の例
  • 共働きを継続するのか
  • 転職や独立の希望はあるのか
  • 子どもが生まれた場合、時短勤務を選択するのか など

特に出産や育児の期間は女性のキャリアに制限がかかりやすいため、パートナーがどのようなサポートをできるか話し合いましょう。

出産後のキャリアをどのように歩みたいのか、男性側に伝えてください。ご自身が職場復帰したいと思っていても、男性側は「家庭に入ってほしい」と考えているかもしれません。あらかじめ伝えておくことで、出産後のすれ違いを未然に防げます。

また、将来的に独立や起業を考えているのであれば準備期間や必要な資金、リスクについても早い段階で理解を得ておくべきです。お互いの自己実現を応援し合える関係を築くためには、仕事に対する価値観や将来のビジョンを定期的にアップデートすることが重要です。

働き方の変化は収入に直結するため、キャリアプランとライフプランをセットで考えることが、安定した生活基盤の構築につながります。

保険・生活防衛資金・投資比率などリスク管理の方針

保険や生活防衛資金など、万が一に備えるリスク管理の方針についても共有することが大切です。まずは、倒産や収入減などの事態に備えて、生活費の6ヶ月から1年分に相当する生活防衛資金を確保できているか確認しましょう。

死亡保険や就業不能保険の必要性についても、公的保障の内容を確認したうえで検討が必要です。

また、NISAやiDeCoといった税制優遇制度の活用順序や家計における投資比率など、リスク管理の考え方を統一します。損失が生じたとしても生活が破綻しない範囲を確認し合ったうえで、資産形成を進めるルールを決めましょう。

老後の過ごし方

「何歳まで働く予定か」「退職後はどこでどのような生活を送りたいか」といった、遠い将来のビジョンについても対話が必要です。日本年金機構のねんきんネットを利用して、将来受け取れる年金見込み額を把握し、不足分を算出してみましょう。

将来的な介護のリスクや、お互いの両親への支援をどのように分担するかについても、早めに意識を共有しておくことが望ましいです。老後の資金計画は時間が武器になるため、若いうちから出口戦略をイメージしておくことで、効率的な準備が可能になります。

豊かな老後を迎えるという共通のゴールを設定することは、現在の節約や貯蓄に対する前向きな動機付けにもなるでしょう。

結婚時のライフプラン作成で注意すべきポイント

結婚時のライフプラン作成では、以下の点を押さえながら取り組みましょう。

  • 収入・物価・金利の前提を現実的に設定しないと将来の計画が大きくずれる
  • 毎月の貯蓄配分と投資比率はリスク許容度に応じて決める
  • 貯蓄だけでなく借金についても共有しておく

見逃したまま作成してしまうと、実態から大きく離れた計画となりかねません。ひとつずつ解説します。

収入・物価・金利の前提を現実的に設定しないと将来の計画が大きくずれる

ライフプランを立てる際は、物価が上昇するインフレ(物価高)の影響を考慮し、現実的な数値でシミュレーションを行うことが不可欠です。

一般的には、年平均1%程度の物価上昇率を設定することが多いです。しかし、この視点が抜けると将来の購買力が大幅に低下する恐れがあります。

住宅ローンを変動金利で検討する場合も、金利上昇のリスクを見込んだ慎重な設定が求められます。実際に、年0.5%違うだけで、総返済額は百万円単位で差が生じるくらいです。

収入についても、過度な昇給を見込むのではなく保守的な見積もりを採用することで、計画の精度と安全性を高められます。

楽観的なシナリオだけでなく、厳しい状況も想定した複数のパターンを用意しておくことが、予測不能な未来への備えとなります。

毎月の貯蓄配分と投資比率はリスク許容度に応じて決める

資産形成を進めるにあたっては、預貯金と投資のバランスを夫婦それぞれの雇用形態や年収、家族構成に合わせて調整しましょう。投資を行う際は、万が一資産が減少しても生活に支障が出ない範囲で積み立てることが大切です。

まずは生活費の半年から一年分を生活防衛資金として確保し、その上で余剰資金を投資に回すという順序にすれば、盤石な状態で資産を増やせるでしょう。一時の流行や高い利回りだけに目を向けるのではなく、自分たちが許容できる損失の範囲内で着実に資産を増やす視点が欠かせません。

夫婦でリスクに対する考え方が異なる場合は、お互いが納得できる中間点を見つけられるように、丁寧に対話しましょう。

貯蓄だけでなく借金についても共有しておく

資産だけでなく負債についても、正直に共有することが重要です。代表的な負債を、以下に挙げてみました。

  • 奨学金
  • クレジットカードの分割払い
  • 自動車ローン
  • 親族からの借り入れ など

借金の存在を隠したまま計画を立てても、返済負担によって家計が圧迫され、ライフプランそのものが破綻することになりかねません。打ち明ける時期が遅くなるほど心理的なハードルは高まり、発覚した際の信頼関係へのダメージも深刻なものとなります。

負債がある場合は、完済するまでのビジョンを描き、それを前提とした返済計画をライフプランに組み込む必要があります。お金に関する隠し事がない状態を作ることは、精神的な安定をもたらし、二人で未来を切り拓くための強固な連帯感を生むでしょう。

結婚した夫婦がライフプランを作成する方法

結婚したら夫婦のライフプランが重要と言っても、具体的にどのように作成すればいいのかわからない人は多いでしょう。主な作成方法として、以下の4つが挙げられます。

  • 自分たちで作成する
  • IFAに依頼する
  • 保険会社に依頼する
  • ファイナンシャルプランナーに依頼する

それぞれメリットデメリットがあるので、ひとつずつ見ていきましょう。

自分たちで作成する

自分たちで作成する最大のメリットは費用がかからないことであり、夫婦で納得がいくまで何度でも条件を変えて試算できます。自分たちで作成する場合は、金融機関が提供する無料のシミュレーションツールや、Excelのテンプレートを活用するのが一般的です。

ただし、税制や社会保障制度の細かなルールを見落とす可能性があるため、専門的な知識を補いながら作成することが求められます。まずは自分たちで大まかな流れを作成し、必要に応じてセカンドオピニオンとして専門家のチェックを受けると安心です。

主体的に家計の数字と向き合うプロセスは、お金に関するリテラシーを高める絶好の機会となるでしょう。

IFAに依頼する

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に依頼することで、資産を「守る」だけでなく「増やす」ための具体的な戦略を提案してくれます。IFAとは、特定の金融機関に属さず、中立的な立場で資産運用の助言を行う専門家です。

ただし、主な収益源が投資商品の仲介手数料である場合が多く、保険や住宅ローンを含む家計全体の設計範囲は担当者によります。資産運用を軸に据えたライフプランを構築したい夫婦にとっては、専門性の高いアドバイスを受けられる頼もしい存在となるでしょう。

依頼する際は、その担当者がどの範囲までサポートしてくれるのか、報酬体系はどうなっているのかを事前に確認することが大切です。

保険会社に依頼する

保険会社や保険代理店にライフプランの作成を依頼する場合、多くは無料でシミュレーションを受けられるのが特徴です。万が一の際の保障額を算出することに長けており、リスク管理の観点から家計の脆弱性を指摘してもらえるメリットがあります。

一方で、最終的には自社の保険商品の販売が前提となりやすいため、提案内容が偏っていないかを慎重に見極めなければなりません。複数の会社の保険を比較提案できる代理店を選んだり、他の専門家の意見を併用したりすることで、客観性を担保しましょう。

保険を軸とした最低限の備えを固めるための入り口として活用し、過剰な契約にならないよう自分たちでも知識を持つことが重要です。

ファイナンシャルプランナーに依頼する

ファイナンシャルプランナー(FP)は家計の全体像を俯瞰し、矛盾のない一貫したアドバイスを受けられるため、質の高いライフプランを完成させたい夫婦に適しています。ファイナンシャルプランナーは家計や保険、投資、税金、住宅ローンなど、お金に関する幅広い知識を持つ専門家です。

特に商品販売を行わない独立系FPを選ぶと、利害相反が少なく公正な助言が得られます。有料相談であることが一般的ですが、将来の大きな損失を防ぎ、効率的に資産を形成できると考えれば価値のある投資と言えるでしょう。

たった一度の見直しで5年後の安心を!

結婚時にライフプランを自分たちで作成する流れ

ライフプランの作成を自分たちで行えば、無料かつ提案される金融商品に惑わされる心配がありません。反面、自分たちでどのように作成すればよいのか分からないために、動けないこともあるでしょう。

初心者の方でも、以下のステップに沿って進めることで、迷わずにライフプランを作成できます。

  1. 現状把握(手取り収入、賞与、資産、負債、保険、社内制度)を夫婦で共有する
  2. 価値観ワーク(お金を何に使いたいか、人生の優先順位づけ)を行う
  3. 前提設定(今後の収入成長率、インフレ率1〜2%、投資の期待利回り、住宅金利の想定)を決める
  4. 三大支出(教育資金、住宅資金、老後資金)の概算を見積もる
  5. 無料のシミュレーションツールやExcelを用いてキャッシュフロー表を作成する
  6. 毎月の貯蓄率、投資への配分、保険の初期設定を決定する
  7. 分岐シナリオ(転勤、育休、単身赴任など)が発生した際の判断基準と家計への影響を試算する
  8. 家計のルール化(先取り貯蓄の実施、家計口座の区分け、毎月の定例会議の開催)を行う
  9. 作成したプランをドキュメント化し、クラウドやアプリでいつでも共有できるように保存する

まずは現状を正確に把握することから始め、数字だけでなくお互いの「想い」を言葉にすることを大切にしてください。一度に完璧なものを作ろうとせず、まずは大まかな骨組みを作り、二人で対話を重ねながら肉付けしていくと良いでしょう。

作成したライフプランは、将来の不安を解消するための地図となり、夫婦が協力して歩むための共通の指針となるはずです。

ライフプラン作成後に取り組むこと

ライフプランは作成したら終わりではありません。その後に取り組むべきこととして、以下の項目が挙げられます。

  • 夫婦間で定例会議を設計し四半期・年次で進捗をモニタリングする
  • ライフイベントが起きるたびに見直しをする
  • 定期的に家計簿を見直し黒字を維持する
  • 必要に応じてお金の専門家に見てもらう

順番に解説します。

夫婦間で定例会議を設計し四半期・年次で進捗をモニタリングする

ライフプランは一度作って終わりではなく、計画通りに進んでいるか定期的にモニタリング(監視・評価)することが重要です。三ヶ月に一度、あるいは一年に一度は夫婦で「家計定例会議」を開き、貯蓄率や純資産の推移を確認する時間を設けましょう。

投資の積立状況や保険の見直しが必要ないかなど、具体的な数字をベースに進捗を確認することで、課題を早期に発見できます。年次の見直しでは、昇給による収入の変化や物価の動向、金利の前提条件なども最新の情報にアップデートしてください。

定期的な対話の場を持つことは、お金の問題をうやむやにせず、夫婦が常に同じ目標に向かって協力し合うための良い習慣となります。

ライフイベントが起きるたびに見直しをする

夫婦および家族に大きな環境の変化が訪れた際は、必ずライフプランの見直しを行いましょう。具体的なタイミングは、以下のとおりです。

  • 出産
  • 転勤
  • 住宅の購入
  • 子どもの私立学校への進学
  • 親の介護 など

あらかじめ想定していた分岐シナリオの中から、現在の状況に最も近いものに切り替え、将来の資金繰りを再計算します。想定外の事態が起きた場合でも、ベースとなるプランがあれば、どこを修正すべきかが明確になり、迅速な意思決定が可能です。

「いつ、どのような状態になったらこの選択をする」という意思決定のトリガー(引き金)を定めておくと、迷いを減らせます。人生の節目ごとにプランを磨き上げていくことで、状況の変化に左右されない、柔軟で強固な家計基盤を維持できるでしょう。

定期的に家計簿を見直し黒字を維持する

ライフプランの実現には、日々の家計が黒字であることを維持し、目標とする貯蓄率を継続的に達成していく必要があります。家計簿アプリなどを活用して収支の記録を自動化し、無駄な支出が発生していないか、定期的にチェックする仕組みを作りましょう。

特に固定費の見直しは、家計改善に大きな効果を発揮します。

固定費の例
  • 通信費
  • 保険料
  • サブスクリプション(定額制サービス)
  • 住居費 など

無理な節約は長続きしないため、自分たちが大切にしたい支出にはメリハリをつけつつ、全体としてのバランスを整えることが大切です。日々の小さな積み重ねが、数十年後の大きな資産の差となって現れることを意識し、健全な家計管理を夫婦のスタンダードにしましょう。

必要に応じてお金の専門家に見てもらう

自分たちで作成したプランに不安を感じたり、より高度な判断が求められたりする場合は、プロの視点を取り入れるのもおすすめです。第三者による客観的なレビューを受けることで、前提条件の甘さや過剰なリスク、あるいは保障の不足などを補正できます。

無料相談の場合は、背後に商品の販売目的がないかを確認しましょう。一方の有料相談の場合は、費用と作業範囲を事前に把握する必要があります。

複雑な税制改正や新しい金融制度への対応など、専門家の知識を借りることで、自分たちだけでは気づけなかった最適解が見つかることもあるくらいです。ライフプランの「健康診断」として、数年に一度は専門家に相談する機会を持つことが、長期的な安心感を手に入れる近道です。

栃木・宇都宮で結婚後のライフプランを作成したい場合はお任せください

結婚という人生の新しい門出において、夫婦でライフプランを立てることは、末永い幸せを築くための道標となります。価値観をすり合わせ、将来のリスクや目標を可視化することで、漠然とした不安は「具体的な行動計画」へと変わるでしょう。

お金の問題をオープンに話し合える関係性は、困難に直面したときこそ、夫婦を支える強力な武器となってくれるはずです。まずは今日から、将来の夢や理想の生活について、パートナーと小さな会話を始めることから第一歩を踏み出してみてください。

ライフプランの作成を専門家の意見を踏まえたうえで進めたい場合は、ファイナンシャルプランナーの土田までご相談ください。お二人の価値観やライフスタイルを伺ったうえで、中長期にわたり安心して生活を送れるようなライフプランの作成に努めます。初回相談は無料ですので、まずは気軽にお問い合わせください!

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