コラム

貯金するためには家計簿は必要か?つけるメリットと記帳後に見るべきポイントを解説

tsuchida-fp
 
 

家計の見直しをしたいのだけど、家計簿ってやっぱり必要?

 
 

昔つけたことがあるんだけど、面倒になってやめちゃったんだよね…

 
 

つけたとして、どのように管理すればいいのか教えてほしい!

家計簿をつけることで、家計に関するあらゆる問題や課題が見えてきます。そのため、家計に悩みを抱えている方は、家計簿をつけてみると良いでしょう。

本記事では、家計簿が必要かどうかということについて、以下の内容を解説します。

本記事でわかること
  • 家計簿をつけるメリット
  • 家計簿をつける手順
  • 手間なくつける方法
  • 家計簿をつけずに家計管理する方法

家計管理ができないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

家計簿は本当に必要?つけることで得られるメリット

家計簿をつけることで得られるメリットは、以下の7つです。

  • お金の流れを可視化できる
  • 無駄遣いを見つけやすくなる
  • 家族間で共有ができる
  • 貯金の目標を決めやすくなる
  • 節約効果を実感できる
  • 支払い忘れを防げる
  • お金の不安が軽くなる

メリットを理解できれば、自ずとつける必要性が判断できるようになります。順番に見ていきましょう。

お金の流れを可視化できる

家計簿をつける最大のメリットは、月々のお金の流れを具体的に把握できることです。給料がいくら入ってきて、何にいくら使ったのかが明確になります。

家計全体はもちろん、食費や光熱費といった項目ごとの推移も確認が可能です。

支出の変動がわかると、例えば「今月は交際費が多かった」など、その要因を特定して次月の対策を立てるきっかけになります。

無駄遣いを見つけやすくなる

家計簿をつけることで、自分では気づきにくい無駄遣いを発見しやすくなります。日々の支出を記録する過程で「これは本当に必要な買い物だったか」と振り返る良い機会になるでしょう。

また、集計してみると想定以上に支出が高くなっている項目があると気付きやすくなります。利用していないサブスクリプションサービスなど、意識していなかった固定費の無駄を発見しやすくなるでしょう。

家族間で共有ができる

家族でお金の状況を共有するための優れたコミュニケーションツールになることも、家計簿をつけるメリットのひとつです。数字という客観的なデータに基づいているため、具体的な改善点について冷静に話し合いやすくなります。

話し合いができれば「今月は外食費が多かったから、来月は少し控えよう」といった共通の目標を持てるようになり、家族全体で協力して家計改善に取り組めるでしょう。

反対に、家計簿がないとお互いの金銭感覚だけで話が進んでしまい、問題意識の共有が難しくなることがあります。

貯金の目標を決めやすくなる

家計簿で毎月の収支を正確に把握できれば、現実的に達成できる貯金目標の設定が可能です。

例えば、毎月の手元に残るお金が平均3万円だとわかれば、年間で36万円という具体的な目標が見えてきます。また、現状が赤字であればまずは黒字化を目指し、次に月1万円、3万円と段階的に目標を上げていく計画を立てられます。

家計の実態を無視して高すぎる目標を立てると、貯金計画は挫折しかねません。堅実に貯金を積み立てるためには、家計簿で現状を把握することが目標達成の第一歩と言えるでしょう。

節約効果を実感できる

家計簿をつけながら節約を実践すると、その成果が数字として明確に表れます。

例えば、通信費の見直しで月々2,000円安くなった場合、家計簿上でその変化がはっきりと確認できます。こうした小さな成功体験の積み重ねが、節約を続けるうえでの大きなモチベーションになるはずです。

グラフなどを活用して支出の推移を可視化すると、より一層効果を実感しやすくなるでしょう。

支払い忘れを防げる

家計簿をつける習慣があると、クレジットカードの引き落としや公共料金の支払い忘れを防ぐことにもつながります。支出を記録する際に、近々引き落とされる予定の支払いを再確認する良い機会となるからです。

もし口座の残高が不足していることに気づけば、事前に入金して引き落としができない事態を避けられます。支払い忘れによる遅延損害金を支払う必要がなくなるため、節約にもつながるでしょう。

お金の不安が軽くなる

家計簿によって家計全体を把握できると、漠然としたお金への不安を軽減できます。たとえ支出が多い月があったとしても、その原因が旅行や冠婚葬祭など、あらかじめわかっている特別な出費であれば冷静に受け止められます。

逆に、家計簿をつけていないと口座残高が減っている理由がわからず「何にこんなに使ったのだろう」と、不必要に焦ってしまうかもしれません。お金の不安が軽くなることで、日々の仕事や遊びに集中しやすくなり、より充実したひと時を過ごせるでしょう。

家計簿をつける手順

家計簿をつけることで得られるメリットは多いものの、実際にどのようにつければよいかわからない方も多いでしょう。初めてつける方は、以下の手順で進めてみてください。

  1. 家計簿の形式を選ぶ
  2. 収入を記入する
  3. 支出を分類・記録する
  4. 集計をして収支を出す
  5. 【余力がある人向け】現金と口座残高を照合する

順番に見ていきましょう。

1. 家計簿の形式を選ぶ

家計簿を長く続けるための最初のステップは、自分に合った形式を選ぶことです。近年ではスマホアプリが主流ですが、手書きのノートやExcelなどで自作する方法も根強い人気があります。

形式ごとの特徴やメリット・デメリットを、以下の表にまとめてみました。

形式特徴メリットデメリット
家計簿アプリ・スマートフォンで手軽に利用できる
・レシート撮影や口座連携機能が便利
・入力の手間が少ない
・グラフ化で分かりやすい
・無料で高機能なものが多い
・セキュリティ面での不安
・操作に慣れが必要
手帳・ノート・市販の家計簿や普通のノートに手書きで記録する・レイアウトの自由度が高い
・書くことでお金への意識が高まる
・集計に手間がかかる
・持ち運びが面倒な場合がある
Excelなど・パソコンで自作のフォーマットを使い管理する・カスタマイズ性が最も高い
・自動計算やグラフ作成が容易
・初期設定に時間がかかる
・PC操作が苦手な人には不向き

ご自身のライフスタイルや価値観に基づくことで、選びやすくなります。

2. 収入を記入する

家計簿の形式を決めたら給与明細や通帳を確認し、1ヶ月の収入をすべて正確に記入します。

このとき、税金や社会保険料が引かれた後の「手取り額」を記入するようにしてください。誤って額面を記入してしまうと、収支計算のときに大きく乖離してしまいます。

給与だけでなく副業収入や臨時収入がある場合も、忘れずに記録しましょう。

3. 支出を分類・記録する

その月の支出を項目ごとに分類し、記録します。

項目は大まかな分類で問題なく、自分にとって分類しやすい項目を設けましょう。支出を分類する項目の例は、以下のとおりです。

  • 食費
  • 住居費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 日用品費
  • 交際費 など

上記の項目でも大変と感じる場合は「固定費」と「変動費」の2つだけでも大丈夫です。

最初から細かく分けすぎると、記録が面倒になり続かなくなります。何にいくら使ったのか、お金の使い道を大まかに把握できれば、どのような内容でも問題ありません。

4. 集計をして収支を出す

月の終わりに、記入した収入の合計額から支出の合計額を差し引き、その月の収支を計算してください。差額がプラスであれば黒字、マイナスであれば赤字となります。

この作業を数ヶ月続けることで、ご自身の家計の傾向が見えてきます。

家計簿アプリやExcelであれば自動で集計やグラフ化をしてくれるため、手書きよりも効率よく管理が可能です。ただし、Excelの場合は前もってご自身で関数を入力し、設定する必要があります。

【余力がある人向け】現金と口座残高を照合する

収支を出した時点で家計簿の記帳作業は終わりですが、余力がある人は現金と口座残高の照合をすることをおすすめします。家計簿上と、実際の現金残高や銀行口座の残高は、意外と乖離しているものです。

照合作業を行うことで、レシートをもらい忘れたり、記帳し忘れたりした「使途不明金」を正確に把握できます。

家計簿は把握できている範囲の支出しか計算できないため、使途不明金が多いと家計の実態とズレが生じてしまいます。もし家計簿をつけているのに実感が伴わないと感じる方は、一度照合をしてみて、お金の行方を洗い出してみると良いでしょう。

家計簿の記帳を楽にするコツ

家計管理に取り組もうと考えている方の中には「過去に家計簿をつけていたけど、挫折してしまった……」という人も、少なくないでしょう。継続するためのコツは、少しでも記帳の手間を減らすことです。記帳を楽にするコツを5つ紹介します。

  • アプリを活用する
  • 記帳項目を最小限に絞る
  • 記帳するタイミングを決める
  • グラフを作成し、成果を見える化する
  • キャッシュレス決済に移行する

ひとつずつ解説します。

アプリを活用する

家計簿を記帳するにあたり最も手軽な方法が、家計簿アプリの活用です。多くのアプリには、レシートを撮影するだけで品目や金額を自動で読み取ってくれる機能があります。

また、銀行口座やクレジットカードと連携させれば利用明細が自動で記録されるため、入力する手間を大幅に削減できます。

マネーフォワード ME」や「Zaim」といった人気のアプリは無料で始められるので、ぜひ試してみてください。

ただし、アプリ内の機能を十分に活用するためには、両アプリとも有料プランに課金する必要があります。

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記帳項目を最小限に絞る

最初から完璧を目指さず、できるだけシンプルに記入することも、家計簿を続けるコツのひとつです。極端な話、支出の項目は「固定費」と「変動費」の2つに分けるだけでも、お金の流れは十分に把握できます。

慣れてきたら「食費」や「日用品」など、気になる項目を少しずつ増やしていくと良いでしょう。家計簿の目的は、あくまで収支を把握することです。項目分けで悩んでいても疲れるだけなので、シンプルさを心がけてみてください。

記帳するタイミングを決める

「いつ記入するか」をあらかじめ決めておくことで、家計簿の記帳を習慣化しやすくなります。

例えば「毎日寝る前に5分だけ」「毎週土曜日の朝にまとめて」など、自分の生活リズムに合わせてルールを決めましょう。

レシートを溜め込んでしまうと、後々にまとめて記帳することになり、大変な思いをします。毎日が難しければ2〜3日もしくは1週間に一度など、無理のないペースでこまめに記録することを意識してみてください。

グラフを作成し、成果を見える化する

数ヶ月間にわたり家計簿をつけ続けたら、データを基に支出の推移をグラフにしてみましょう。数字の羅列だけではわかりにくい家計の変化も、グラフにすることで視覚的に理解しやすくなります。

特に節約を意識している項目で支出が減っていることがわかると、達成感が得られ、継続するモチベーションにつながります。

家計簿アプリの多くは自動でグラフを作成する機能を搭載しているので、ぜひ活用してみてください。

キャッシュレス決済に移行する

日々の支払いをできるだけクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済に切り替えるのも、有効な方法です。キャッシュレス決済は利用履歴がデータとして残るため、現金払いに比べて支出の管理が格段に楽になります。

家計簿アプリと連携させれば、手入力の手間なく自動で支出が記録されるため、記帳忘れも防げます。

ただし、キャッシュレス決済には支払いをしている感覚が薄れて使いすぎる危険性もあるため、利用状況はこまめに確認しましょう。クレジットカードではなく、デビットカードや電子マネーなど残高がわかりやすい決済方法を活用すると、使い過ぎを防ぎやすくなります。

家計簿をつけた後に見るべきポイント

家計簿は、ただ記録して終わりではありません。そこから家計改善につなげるためには記帳したデータを見返し、分析する必要があります。

家計簿をつけた後に見るべきポイントは、以下の7つです。

  • 収支は黒字か赤字か
  • 固定費が占める割合は高くないか
  • 使っていないサブスクはないか
  • 先月比・前年同月比より増減していないか
  • 目標貯金額に近づいているか
  • 支払い忘れや延滞はないか
  • 満足度に見合った支出になっているか

ひとつずつ解説します。

収支は黒字か赤字か

家計簿を集計したら、まず全体の収支が黒字か赤字かを確認してください。赤字であれば、家計が破綻に向かっている危険信号なので、早急な対策が必要となります。支出項目を見直し、節約できるところはないか検討しましょう。

黒字の場合でも、その金額が目標とする貯金額に達しているかを確認してみてください。達していない場合は、さらなる改善点を探すことで、目標とする貯金額にいち早く到達できます。

固定費が占める割合は高くないか

支出の中でも特に注目すべき項目が、毎月一定額がかかる「固定費」です。固定費は一度見直すだけで節約効果が継続的に続くため、少ない労力で大きな効果が期待できます。

固定費に分類される項目は、以下のとおりです。

  • 家賃
  • 光熱費
  • 通信費(スマホ代、光回線など)
  • 保険料
  • サブスクリプション
  • 駐車場代
  • ローン返済額(住宅ローン、カーローンなど)
  • 税金 など

固定費の割合は一般的な理想として、手取り収入の45%以内とされています。

もし50%を超えているようであれば、各項目の見直しを検討してみると良いでしょう。通信費や保険料などは、特に着手しやすい項目のため、優先的に取り組んでみてください。

使っていないサブスクはないか

動画配信や音楽配信など、月額制のサブスクリプションサービスは気づかないうちに数が増えがちです。家計簿をつけるタイミングでクレジットカードの明細などを確認し、現時点で契約中のサービスを洗い出してみましょう。

実際に、ほとんど利用していないサービスにお金を払い続けているケースは非常に多いです。不要なサービスを解約することで、毎月数千円単位の固定費を削減できるケースもあるくらいです。

先月比・前年同月比より増減していないか

各支出項目について、先月や前年同月と比較して、金額が大きく増減していないかを確認しましょう。例えば、食費が先月より1万円も増えている場合、以下のように原因を考えられます。

  • 外食が多かった
  • 野菜やお米が高騰していた
  • 来客により食事を振る舞う機会が多かった など

考えた原因を分析することで、使いすぎを防ぐための具体的な対策を立てられます。

逆に支出が減った項目については、その要因を把握できれば今後の節約に活かせるようになるでしょう。

目標貯金額に近づいているか

貯金の目標を設定している場合は、現時点での貯金総額が目標に向かって順調に増えているか確認します。

毎月の収支が黒字であっても、目標とする毎月の貯金額よりも低い場合は見直しの余地があります。もし目標達成のペースが遅れている場合は、支出の見直しや先取り貯金の導入などを検討しましょう。

定期的に進捗を確認することで、目標達成へのモチベーションを維持できるようになります。

支払い忘れや延滞はないか

クレジットカードの利用明細や銀行口座の引き落とし履歴を確認し、支払い忘れや延滞がないかをチェックしてください。特に、口座振込など手動で支払う必要があるものは、うっかり忘れてしまいがちです。

支払い遅延は「遅延損害金」という余計なコストが発生するだけでなく、個人の信用情報に傷がつく「異動」が登録される可能性もあります。遅延損害金は最大で年20.0%の金利が適用されるため、気づくのが遅れるほど支払額が大きくなってしまいます。

また、異動が登録されると、ローンやクレジットカードの審査に通過しにくくなり、今後のライフスタイルに大きな支障をきたしかねません。

家計簿は、支払い関連のトラブルを未然に防ぐためのチェックリストとしても機能します。

満足度に見合った支出になっているか

支出全体を振り返り、その支払いが自分や家族の満足度に見合っているかを考えてみることも大切です。満足度の低い支出の例として、あまり乗り気でなかった飲み会に5,000円を支払った場合などが挙げられます。

自分にとって価値を感じない支出を特定し、削減することで、生活の質を落とすことなく節約できます。浮いたお金は貯金するのもいいですし、自分が本当に価値を感じる趣味や自己投資に回せば、より充実したお金の使い方ができるでしょう。

家計簿をつけない人におすすめの家計管理方法2選

家計簿をつけることで多くのことに気付けるものの、家計管理をするうえで決してマストではありません。

大切なのは、自分に合った方法でお金の流れを把握し、コントロールすることです。ここでは、細かい記帳が不要な、よりシンプルな家計管理の方法を2つ紹介します。

  • 銀行残高だけをチェックする
  • 先取貯金で残りを使う方式にする

家計簿に挫折した経験がある方も、ぜひ試してみてください。

銀行残高だけをチェックする

家計簿をつけなくても、銀行口座の残高を定期的にチェックするだけで、大まかな家計状況は把握できます。毎月の給料日時点での残高を記録し、前月の残高と比較してみましょう。

残高が増えていればその分が貯金できた額、減っていれば赤字だったということになります。

ただし、残高が増減した要因までは特定できないため、根本的な家計改善にはつながりにくいという側面もあります。

先取貯金で残りを使う方式にする

給料が振り込まれたらすぐに先取貯金で別の口座へ移し、残った金額だけで生活するのも有効な方法です。先に貯金額を確保するため、残ったお金の範囲内で生活するよう意識が働き、自然と支出が管理されます。

この方法であれば、細かい支出を記録しなくても、着実に貯金を増やせるようになるでしょう。

ただし、家計が赤字の場合だと生活費が足りなくなり、補うために貯金口座から引き出さなければならない場合があります。そのため、先取貯金を実施するのであればまずは収支を把握し、黒字家計であることを確認してからにしましょう。

栃木・宇都宮で家計管理にお悩みの方は、お気軽にご相談ください!

家計簿をつけることでお金の流れが明確になり、無駄遣いの発見や貯金目標の設定が容易になります。継続が苦手な方はアプリを活用したり入力項目を絞ったりすることで、手間なく家計簿をつけられるようになるでしょう。

記録した後は収支の確認や固定費の見直しを行い、具体的な家計改善につなげていくことが大切です。

とはいえ、家計簿をつけることに手間を感じ、どうしても家計管理ができない方もいるでしょう。そのような方に向けて、ファイナンシャルプランナーの土田があなたに代わって家計簿の記帳を代行いたします。利用者の方にとって継続しやすい方法もご提案しておりますので、自分にとって続けやすい方法を知りたい方も気軽にご相談ください。

家計簿を付けられない方必見!家計簿記帳代行で代わりに家計簿を作成します!
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